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住宅ローン返済期間によるローン負担額の違い
住宅ローンの返済プランを考える上では第一にに返済期間をどのくらいの長さに設定するのかというポイントが挙げれます。ここでは、具体的な例を用いて返済期間ごとの住宅ローンの金利(利息)負担額をはじめとしたローン負担額について解説します。
返済期間別住宅ローン負担額
住宅ローンは「お金を借りている間は残高に対して金利がかかる」という設定になっています。その為、返済期間が長くなるほど金利の負担も大きくなります。
下記は、3000万円の住宅ローン(金利3%)を借りた場合で、月々の返済額に応じての総返済額(元本返済+利息負担額)のシミュレーションです。
毎月の返済額 |
総返済額(利息負担額) |
|
10年返済(120回) |
289,683円 |
3476万円(476万円) |
15年返済(180回) |
207,175円 |
3729万円(729万円) |
25年返済(300回) |
142,264円 |
4267万円(1267万円) |
35年返済(420回) |
115,456円 |
4849万円(1849万円) |
以上からわかるように、返済期間が長くなるほど利息の負担総額が大きくなっていきます。10年と15年返済の場合は利息負担額は1.53倍、10年と25年では2.66倍、10年と35年では3.88倍となっています。
返済期間が長くなると「複利効果」で負担も大きくなる
なお、返済期間の倍数よりも利息負担額が大きくなるのは、複利という考えによります。これは、住宅ローンの残債に対して係った金利についても翌年は同じように金利がかかるからで期間が長くなるほど、金利負担はより大きくなっていくというものです。
この複利効果というものは
・期間が長くなるほど
・金利が高いほど
大きくなっていきます。上記の例だと、返済期間が長くなるほど利息負担額が大きく上昇していますが、これは金利設定を3%という比較的高めの水準にしているからです。
2016年現在だと住宅ローン金利は長期固定でも2%程度で借りれるのでもうすこし上昇幅はおされられます。
複利効果については資産運用のケースですが「複利の力を活用(資産運用と複利効果)」で詳しく説明されているので詳しく知りたい方は参考にしてください。
ローンの総返済額を小さくするなら返済期間を短くするべき
返済期間を短くすればするほど、毎月の支払額は大きくなりますが、最終的な総負担額でみると、早い期間で返し終えたほうが負担額は少なく済みます。
その一方で返済期間を短くすると当然ですが、月々の返済額が大きくなります。また、「返済比率」の関係から期間を短くして返済額を大きくすると希望額の融資が受けられないといったケースもあります。
住宅ローンについては「長期で借りて短期で返済する」という考え方もあります。繰上返済手数料が事実上無料化している現在では、余裕がある人でもこうした方法を取るべきと言われています。
なお、上記の計算は負担する諸費用は金利のみとなっていますが、通常は団体信用生命保険の保険料や保証機関による保証料などもかかってきます。こちらも金利と同じように期間が長くなるほどその負担額は大きくなります。
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